問診は非常に大切で、上手な医者は、問診だけで病気の8割近くは分かると言われています。
例えば血尿が出るといっても、痛みを伴うかどうかで考えられる病気はかなり違ってきます。当院では、問診である程度のあたりをつけてから最低限の検査を行います。
病気の種類にもよりますが、検尿・エコー検査が中心になります。精密検査が必要な方は近隣病院にCT検査などを依頼しています。(予約は当院でお取りします)
また、当院では治療が困難な病気で大きな手術が必要なケースでは、出身大学の関連施設にとらわれず、患者さんにとって一番よいと思われる施設をご紹介します。
投薬はなるべく当院内で行い、積極的にジェネリック(後発品)を採用して、患者さんの経済的負担の軽減に努めています。また、副作用に十分注意しながら投薬を行っています。
ただし、院内にない薬、あるいは35日以上の長期処方を希望される方は院外処方になります。
泌尿器科の患者さんはお年寄りの方が多く、他に合併症をお持ちの方も多いです。当院では別の医療機関で受診されている泌尿器科以外の病気にも十分配慮しながら治療を行っています。泌尿器科の病気より他の合併症の治療が優先されると判断した場合、泌尿器科の治療を後回しにすることもあります。
往診も随時行っています。
尿が出ない方に入っている尿道の“ 管 ”の交換などを行いますが、“ 管 ”のトラブルで、発熱・血尿が出たりすることもあります。頻回にそのようなことがおこる場合には、よりトラブルの少ない膀胱ろう(おなかから膀胱に直接管を入れます)手術も行っています。
高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病や、感冒などの感染症・腹痛・下痢などの消化器疾患等一般内科を、診断・加療しています。
重症例で入院が必要と判断した場合は、近隣の医療機関と連携をとってご紹介いたします。
泌尿器科と言いますと、“性病の科”、“あまり大きな声では言えない病気”など暗いイメージのある科でおおっぴらには行けないイメージがあります。
もちろんそうした病気も無いわけではありませんが、一言でいえば"尿の悩み"はすべて一度ご相談ください。
恥ずかしがることはありません。当院でも女性の患者さんは約3割いらっしゃいますし、高齢化社会を迎えた今、こういう悩みを持った患者さんが増えてくると思われます。
院長 甲野 拓郎